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齋藤 奈苗

商品オフィス×
日本の食文化を守る

齋藤 奈苗
さいとう ななえ

2006年入社
加食事業本部 商品オフィス Cユニット
日本の食文化の代表、日本茶。
正確な味覚で、品質を見極める仕事。

生活者に最良の食品をお届けするために、各食品メーカーからどういう商品を仕入れ、スーパーや百貨店などの小売業に販売していくべきか。中間流通業である三菱食品にとって、重要な目利きの機能が試されます。商品オフィスは、メーカーの新商品に関する情報や、商品コンセプト、開発の狙い、販売戦略など、商品を様々な観点から吟味し、取引の契約を結ぶ機能を担っています。私は加工食品カテゴリー内の、伝統系食品、健康系食品、介護食の専任担当を務めています。伝統系食品というのは、日本の伝統食で、乾物、味噌などに取り組んでいますが、そのなかでも日本茶(煎茶・抹茶など)を担当しており、急須で注ぐ日本茶葉の商品仕入れを行います。日本の食文化を語る上で、お茶は欠かすことができません。しかも茶の世界は奥が深く、産地や蒸し方・蒸し時間によって微妙に風味が異なるもの。それら一つひとつを選別し、商品の質や価格の適正度合を測る必要があります。それだけ日本茶に対する知識と鋭い味覚が要求される仕事でもあります。

茶葉がもつ風味の楽しみ方も含めて、
日本の伝統文化を守っていく。

私も日本茶を担当する以前は、自宅に急須のない生活をしていました。これは私だけの話ではなく、いま急須を必要としない生活をされている方が多いということです。飲食店に行けばお茶は無料で出てくるのが一般的ですし、紅茶やコーヒー、ミネラルウォーターなど、お茶に代わる飲料もたくさんあります。お金を払ってまで飲む必要はなく、わざわざ湯を沸かし、日本茶を淹れる必要もないと言えるのです。一方で、日本茶は伝統的な食文化の象徴でもあります。「日本の食を支える」という意識を持つ私たちには、日本の素晴らしい文化を守っていきたいという思いもあります。そのためには、ただメーカーから商品を買い、小売業に販売していくだけではいけません。どうしたら生活者の方々に、伝統的な日本茶葉の素晴らしさを伝えられるかを、小売業のパートナー企業と共に考えていく必要があるのです。お茶は栽培地によって風味が異なり、地域ごとの味の違いが楽しめるのも魅力の一つです。だからこそ、全国ネットワークを持った三菱食品の情報が活きてきますし、それぞれの茶葉が持つ地域性の魅力も、生活者に伝えていければと思っています。

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どんな食材にも、思っている以上の奥深さがある。
探求心が、仕事を面白くする。

日本茶の専任担当として、パートナー企業や社内の営業職の方々などから信頼を得るために、私は日本茶インストラクターという資格を取得しました。これはワインのソムリエのようなもので、風味などから産地や茶葉の蒸し方などを見極める能力が試されるものです。例えばメーカーから新商品として持ち込まれたお茶について、メーカーが商品に謳っている機能や品質の表示が正確なものかどうかを見極める役割も、商品オフィスには求められます。私たちの判断が正確でないと、最終的には生活者の方々にご迷惑をかけることになりかねません。責任は重大ですので、日々勉強をし続けることが求められるのです。学生のみなさんは、なかなか急須で淹れる日本茶を飲む機会がないと思います。ぜひ一度スーパーに立ち寄って、何種類かの日本茶葉を買って飲み比べをしてみてください。ちょっとした風味の違いに気づくことができると思います。「この風味の違いはどこからくるのだろう?」と興味を持った方がおられたら、それはこの仕事に向いている証。お茶だけでなく、どんな食材にもそういった奥深さが隠れています。それらを正確に把握し、生活者の方々に伝えていくことも、私たち商品オフィスの使命だと考えています。

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とある1日の
スケジュール
8:45
出社。パートナー企業などからのメールに返信するところから1日が始まる。
午前
食品メーカーとの商談が2件。新商品の案内や既存取引商品のリニューアルの案内を受ける。
12:00
お昼休み。食品メーカーから持ち込まれた新商品の試食会。部内のメンバーたちとともに競合商品と食べ比べを行い、新商品の特徴を全員で把握。
午後
別の食品メーカーと商談2件。新商品をプレゼンするメーカーの営業さんも熱い。
18:00
退社。
Interview

商品オフィスの面白さとは?

自分の目利きで仕入れた商品が、生活者のみなさんに喜ばれること

商品の仕入れ担当という機能を持つ私たちは、仕入れた商品が市場に広く流通し、ヒット商品になると、やはり嬉しいですね。メーカーの思いも共有しているので、我が事のようです。また時には商品開発に携わることもあるので、ものづくりの面白さも味わえます。

理想の食の未来とは?

新旧の食文化が融合し、両方の価値を楽しめる未来

日本は世界中の料理が食べられるグルメ大国ですが、日本茶などの伝統文化は薄れてきています。新しい食文化と古き良き食文化、その両方が共存できる社会がつくれれば、とても素敵な未来が待っていると思います。

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